2018年4月に3泊4日で台湾に行ったときの旅行記です。台中滞在となった3日目の夕方は世界チャンピオンに輝いたパン屋さん「呉寶春麥方店(Wu Pao Chum Bakery)」の台中店に出かけました。
『なぜ、世界チャンピオンのパン』かと言うと、こちらのお店のオーナー、呉宝春さん(Wu Pao Chum)は4年に一度、フランスで開かれるパン職人のワールドカップ『マスター・ド・ラ・ブーランジュリー』2010年のグランプリ受賞者なんです。
ちなみにこのベーカリーワールドカップはパン職人3人で構成された世界12か国のチームがパンの技術や芸術を競う『クープ・デュ・モンド・ド・ラ・ブーランジュリー』として1992年に始まっています。その2008年の大会で呉宝春さん率いる台湾チームは2位に輝いています。
その国別対抗戦の中から優秀と認められたパン職人だけが出場できる個人部門が『マスター・ド・ラ・ブーランジュリー』で、2010年が栄えある第1回大会でした。
2013年には呉宝春さんを描いた映画が作らるほど、台湾では有名な人なんです。
「呉寶春麥方店」の本店は高雄で、台北に続いて、2017年8月に台中店がオープンしています。お店には市内観光をひと通り終えた最後に立ち寄りました。到着時は入店待ちの列が少しできていましたが、店内の混雑を緩和するための入場整理でしたので、ほどなくして入店できました。
【本店】
台湾高雄市苓雅區四維三路19號
【台北店】
台湾台北市信義區菸廠路88號
【台中店】
台中市西屯區市政北二路18號
お店の真ん中には総菜パンが所狭しと並べられています。手前にあるのがオニオントースト、チーズパン、明太子パンなど。
酒釀桂圓麵包(リュウガンとワインのパン)
酒釀桂圓麵包(リュウガンとワインのパン)NT$360:2008年にアジアチャンピオンに輝いたパン。なかに胡桃が入っているハード系のパンですが、噛めば噛むほど、リュウガンの果実の甘みとワインの風味が口に広がる、味わい深いパンです。リュウガン(龍眼)は日本ではあまり馴染みのない果物ですが、台湾や中国でよく食べられるジューシーなライチのような果物です。
荔枝玫瑰麵包(ライチとバラのパン)
荔枝玫瑰麵包(ライチとバラのパン)NT$360:2010年にグランプリを獲得したパン。こちらもハード系のパンです。なかには台湾産のドライライチ、バラの花びら、胡桃が入っています。ひと口噛むとと甘いバラの香りが鼻から抜ける感じで、胡桃のサクサク食感がしっかり。パンの表面に描かれたライチの絵が印象的です。
「呉寶春麥方店」の人気トップ3のパン。
パンはかなり大きいので会計時にカットしてもらいます。レジのすぐ後ろでカットしてくれます。
総菜パン。日本でも馴染みのあるメロンパンなどもあります。
総菜パンのテーブル反対側。手前は台中店限定のタロイモ塩クロワッサン。
食パンコーナー。
台中限定「Dirty Bread(Chocolate)」。食べるとチョコレートパウダーで口の周りが汚れるから「Dirty Bread」というそうです。このパンのポスターが店頭に貼ってあったので、いまお店イチオシのパンなんでしょう!
台湾のお土産に欠かせないパイナップルケーキも販売されています。
パンを購入したらおまけに1個もらえます。
世界一のパンを作るパン工房。
「呉寶春麥方店」の紙袋はシンプル、おしゃれなパン屋さんって感じ。
カフェレストラン「WIRED TOKYO」とツタヤが2018年4月26日(木)に同じ建物にオープン。私たちが行った時はオープン前で準備の真っ最中でした。
呉寶春麥方店 台中 感想
世界ナンバーワンのパン、アジアチャンピオンのパンなど話題性が高く、台湾旅行の思い出やお土産にもなるお店であること間違いなしです。ただハード系のパンが好みでない人にはちょっと不向きかも??万人受けするパンというよりは、台湾の地場の食材を使い、創意工夫を凝らしたアートに近いパンのような気がします。台北を旅行する人のほうが圧倒的に多いので、まずは試しに台北店に足を運んでみるといいかもです。