【徹底解説・実録】ホイアンでのオーダーメイドスーツの作り方

ホイアンにてオーダーメイドスーツを作る
数あるテイラーから選んだのは「YALY」
オーダースーツの支払い方法について

ホイアンにてオーダーメイドスーツを作る

旅行の下調べをしているとホイアンは優秀な技術をもったテイラーさんがたくさんいる街で、欧米人を中心にオーダーメイドのスーツやシャツなどを作る人が多いそうです。

もともとホイアンは16世紀ころ絹の取り引きで街が栄え、いまでも繊維産業が盛んな街なんだとか。そもそもベトナム自体が繊維産業が盛んで、生産量は世界第4位を誇る国だそうです。そんなホイアンを訪れたからにはスーツを作らないで帰るわけにはいかない！

日本である程度はどのテイラーにしようかな、と考えてきましたが、実際ホイアンの街を歩くといたるところにテイラーがあって、ハッキリ言ってどのお店にしたら良いかわかりません！どうもアジア圏に来ると正規の料金ではないのでは？と、疑心暗鬼になりがちで現地の生地の相場さえわかりません。さらに短いホイアンの滞在で完成までの所要時間と工程も気になります。通常はオーダーメイドのスーツは2日くらいかかるそうですが、私たちは翌朝にはダナンに戻る予定でした。

日本でもオーダーメイドスーツなんて作ったことのないのに海外でそれをやろうとは思い切った挑戦ですが、生地の料金と工程さえわかれば、あとは片言の英語でなんとかなりますので参考にしてみてください。

数あるテイラーから選んだのは「YALY」

数あるホイアンのオーダーメイドのお店のなかで、たまたま参考にしていたブログのお店が目についたので、そこで作ることに決定しました。今回オーダーメイドのスーツをお願いしたのは「YALY」。

ホイアンのオーダーメイドのスーツやシャツを作るお店としては比較的高級店の部類に入るらしい「YALY」。せっかく作るなら失敗したくないので。

お店の前にはスリムなオーダーメイドのスーツを着たマネキンがずらり。

店内にはオーダーメイド以外に既製品も売っています。メイドインベトナムのカラフルなネクタイ。これだけでもちょっとしたお土産になります。

オーダーメイドスーツの最初の工程。まずは生地選び。生地のデザインと素材によって値段が違うので気に入った生地を見つけたら値段を確認しましょう。

選んだ生地。グレーのシルク生地。スーツの内側の生地はワインレッド。

生地選びが終わり、これから採寸というときにペットボトルのお水のサービス。よく見るとラベルはYALYオリジナル。

生地を選んだら採寸。身体全体を細かく測ってくれる。スタッフさんは日本語ができないので片言の英語くらいはできるとスムーズ。

人の手による採寸のあとは店内奥の小部屋で身体全体を撮影。そのあとさらに奥の部屋に行ってX線らしきもので立体的に採寸をするようです。真っ暗な部屋で上半身裸になり目をつぶって数秒立っていると採寸が終わります。細かな部分は機械に頼るんですね。

これで採寸は終了。縫製作業に入る。通常は仕上がりまでに2日間はかかるみたいですが、滞在期間が短いので今日中に仕上げてもらうようお願い。出来上がりは夜の7時くらいに決定。出来上がりまでの時間は街を観光して時間を有効に使える。

夜7時にお店に戻って仕上がったスーツの試着。着心地を確認。肩回りが少しきつかったので緩めに再調整。ズボンは細めを要望していたが渡り幅が若干広かったので、さらに細くしてもらうようお願い。

せっかくのオーダーメイドなので妥協せずに調整をお願いするのが大事。スタッフさんもプロなので快く引き受けてくれて、自分が満足行くまで付き合ってくれるので大変頼もしい。

ホイアンで作ったオーダーメイドのスーツのジャケット。

細めにしたパンツ。

生地選びから細かな採寸、仕上がり後の数回の調整を経てようやく完成。11時に来店して最終的に満足行くものが出来たのが19：30頃。フルオーダーのスーツをこんな短時間で仕上げてしまうYALYのスタッフさんの技術に感服。

今回のスーツの料金は3,973,000VND（日本円＝20,000円）。お店にある生地のなかでは真ん中くらい価格帯の生地を選んでしまったので破格の安さって感じではないけど、フルオーダーだけあって着心地はよいし、肌触りも滑らかで大満足。すごく安いわけではなかったが、旅の思い出にもなるし良い買い物でした。（2017年5月訪問記）