2024年に7月の平日に1泊2日で熱海に行ったときの旅行記です。
2日目の午後は熱海から車を走らせ御殿場のとらや工房に行ってきました。
もともと、とらや工房の和菓子がお目当てでしたが、駐車場の警備員さんに「敷地内の東山旧岸邸を見学したらいいよ」と、声をかけてもらい、実際行ってみたら、さすが元総理大臣の邸宅だけあって、見るべきところが多くてかなり満足できました。
とらや工房
樹林に佇むとらや工房。2007年のオープンで、2011年に静岡県景観賞を受賞している素敵な場所です。販売所&喫茶スペースのすぐ隣で和菓子を作っています。
ここは隣の工房から運ばれる作りたての和菓子をテラス席で楽しむのがおすすめ。
テラス席は半外みたいになっていて、雑木林の空間とつながりつつ、空調も届いていて快適です。
とらや工房のメニュー。お菓子と煎茶がセットになっています。お茶は温冷選択可能。おかわりが何度でもできるので途中で温と冷を変更してもOKです。
どらやきと赤飯大福を1セットずつ頼みました。
どらやき330円
赤飯大福330円
煎茶300円
和菓子はもちろん美味しいですが、この自然と調和した喫茶スペースがかなり特別です。
夏季と冬季の営業時間が異なるので注意ください。
東山旧岸邸
東山旧岸邸は元内閣総理大臣の岸信介氏のご自宅で、岸元首相が73歳のときこの地に移り住み、晩年の17年間を過ごされたそうです。
そのあと、御殿場市に寄贈され、現在は指定管理者として虎屋のグループ会社にて管理運営がされています。
1969年、建築家・吉田五十八氏によって建てられた近代数寄屋建築の邸宅です。
見学料は300円しますが、元首相自宅内部を見学できる貴重な建物です。別荘としてではなく自邸として岸信介氏が住んでいたことに価値があるみたいです。
内部はきらびやかって感じではないのですが、随所にこだわりや工夫が施されていて、一般的な住宅とやはり違いました!
ボランティアガイドさんがいるので、解説を聞きながら邸内を見学するとさらにこの建物の凄さが理解できます。
リビングです。ソファは当時のままで座ってもOKでした。庭の景色がテーブルに反射して風情のある景色が四季折々楽しめるみたいです。
ダイニングルーム。開けた窓は収納される押込戸になっていて開放感ある景色となります。
階段の照明は珍しい縦型の蛍光管。これは言われないと気づかない!なお、2階は一般公開してないそうです。
元首相ということもあり客人が多く、奥に茶室がありました。
そのほか、住込みの女中さんの部屋や防火扉の設置など、一般住宅にはないものがあり、大変興味深い家でした。